石原知事 芥川賞選考委員「やめる。全然刺激にならないから」 

[ 2012年1月18日 17:43 ]

 東京都の石原慎太郎知事は18日、報道陣に対し、自身が務めている芥川賞の選考委員について「今回をもってやめる。全然刺激にならないから」と述べ、退任する意向を明らかにした。

 芥川賞を主催する日本文学振興会は「知事にあらためて会い、相談して結論を出したい」としている。

 石原知事は「いつか若い連中が出てきて足すくわれる、そういう戦慄を期待したけど全然刺激にならない。自分の人生にとっての意味合いの問題だ」と理由を説明。さらに最近の文学作品について「物書きとしての緊張感を覚えさせてくれる作品がない」と批判した。

 石原知事は6日の記者会見で「苦労しながら(候補作を)読んでいますけど、ばかみたいな作品ばかり」と発言。17日に受賞が決まった田中慎弥さんが「都知事閣下のためにもらってやる」と語ったことについては「いいじゃない、皮肉っぽくて。彼の作品は評価したんだ」と話した。

 同振興会によると、石原知事は1995年下期から選考委員を務めていた。

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