石原軍団、石巻で炊き出し 渡哲也の焼きそばに被災者感激

[ 2011年4月15日 06:00 ]

炊き出しで慣れた手つきで焼きそばを焼く渡哲也(右)と舘ひろし

 渡哲也(69)舘ひろし(61)らが所属する石原プロモーションが14日、宮城県石巻市で東日本大震災の被災者に炊き出しを開始した。

 炊き出し会場の石巻中央公民館から1キロ海側に行けば、いまだにがれきの山。町全体を土ぼこりのにおいが覆う中、渡は被災者のために汗だくで焼きそばを作り続けた。

 阪神大震災の時も振る舞った得意メニュー。兵庫県淡路島生まれで「育ちが関西なもんで少々うるさい」と“隠し味”にかつお節の粉末を加えたこだわりの料理。この日は「避難生活が長い方には濃い味の方がいいと思った」と、とんかつソースを使って普段とは違う味付けに調理。「柔らかいし味が濃い。今までで一番うまい」と感激していた被災者もいた。

 昼夜計5時間に及ぶ炊き出しで、渡は舘に促されて10分間休憩した以外は立ちっぱなし。鉄板に向かって計約200キロの麺を焼き続け、相次ぐサインの求めにも応じた。

 この日のメニューは(1)カレー(2)おでん(3)豚汁(4)焼きそば(5)天ぷらうどん(6)ぜんざい(7)サラダとバラエティー豊富。舘はぜんざいを作り終えると、住民のお盆を運んだり握手に応じるなど手際よく動き回った。

 被害を目の当たりにして「言葉を失った」という渡。「軍団のメンツにかけても、今回の炊き出しは必ずやり遂げる。許されるなら、この後も支援を続けられれば」と熱く語った。同所で20日まで続け、7日間で1万4000食を提供する。

 ≪徳重聡ら参加≫ほかに徳重聡(32)、宮下裕治(35)、池田努(32)、金児憲史(32)の軍団所属俳優計6人が参加。神田正輝(60)は16日に大阪でのテレビ出演があるため、17日に合流する予定。

 ≪1時間で700人分≫最先端マシンが大活躍した。株式会社サタケが製作した「炊飯マイスター」。7キロ炊きの炊飯釜4つをボタン1つで炊飯できる。IH式で、1時間フル稼働させれば約700人分のご飯が炊ける。現地には電源車も同行している。

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2011年4月15日のニュース