大物の片りん…米朝さん孫が初めて高座に

[ 2010年2月1日 20:49 ]

小ばなしを披露する落語家桂米朝さんの孫の中川真さん

 人間国宝の上方落語家桂米朝さん(84)の孫で、高校1年の中川真さん(16)が1日、大阪市中央区のトリイホールで開かれた寄席で初めて高座に上がった。出番を終えた中川さんは「あまり緊張しなかった。笑っているお客さんの顔が見えて、受けたと思った」と話し、大物の片りんを見せた。

 中川さんは、米朝さんの長男で落語家の桂米団治さん(51)の長男。落語だけでなく演劇にも興味を持っており、進路は決めていないという。米団治さんに「一度やってみるか」と声を掛けられ「普通はこんな経験はさせてもらえない」と高座に上がることを決めた。
 この日は、約1カ月前から米団治さんの弟子に手ほどきを受けた小ばなし2題を前座で口演。寄席では、中川さんの妹で、中学2年のゆかりさん(14)が、舞台進行の手伝い役をきびきびと務めた。
 孫の“初陣”を見守った米朝さんも観客の前に姿を見せ、米団治さんから「落語を志したのは何歳からです?」と問われて「16歳ぐらいかな」。これを受けて中川さんが「ぼくも将来はこうなるのかな」と話すと、米団治さんが「隔世遺伝です」と笑いを取った。

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2010年2月1日のニュース