今年の第9、巨匠クルト・マズア、斬新な解釈のオスモ・ヴァンスカに注目

[ 2009年12月12日 06:00 ]

 「年末に第9を聴くのは、日本人だけ」。そう言いながらもコンシェルジェ自身、日本でお正月を迎える年には欠かさず足を運んでいるという。今年も例年どおり、東京で活動する主要プロ・オーケストラすべてが、師走にベートーヴェンの交響曲第9番のコンサートを開催します。2009年、首都圏における第9の演奏回数は、実に34回(2009年1月~12月 在京プロ・オーケストラ主要8団体が1都3県内のホールで演奏した数)。そのうち29回は、12月の後半に集中しています。日本のクラシック音楽ファンにとって年末の第9は、すべからく足を運ぶべき“催事”とさえ言えるでしょう。「今さら第9なんて…」と斜に構えている人も、この数字を見れば、「第9には、クラシック音楽ファンを魅了する、何か不思議な力が宿っている」と、考えるのではないでしょうか。

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2009年12月12日のニュース