萩原聖人主演で“えん罪ボクサー事件”映画化

[ 2009年12月12日 09:20 ]

 1966年6月に静岡県清水市(当時)で発生した、いわゆる袴田事件が高橋伴明監督(62)の手で映画化される。「BOX-袴田事件」で、無罪の確証を持ちながら死刑判決を書かざるを得なかったと2年前に告白した熊本典道元判事(73)の苦悩を軸に描かれる。

 みそ製造会社の専務宅が放火され、焼け跡から一家4人の他殺体が発見された強盗殺人放火事件。従業員で元プロボクサーだった袴田巌死刑囚(73)が逮捕され、取り調べ段階で自白したものの、その後一貫して無罪を主張。「我が道」をスポニチ本紙で連載中のファイティング原田氏(66)も日本プロボクシング協会会長の立場から支援し再審開始を訴えている。
 萩原聖人(38)が主演し袴田死刑囚には新井浩文(30)が扮する。高橋監督は「裁判員制度が始まって、まず思ったのは人を裁くことの重さ。もし間違いが冤(えん)罪につながり、1人の人生を奪ったとしたら、それは取り返しのつかない罪であり、科した刑以上の量刑をその人は負うべきでしょう。そんな思いを映画にしたい」とコメント。来年初夏公開。

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2009年12月12日のニュース