急死した女性の父が傍聴「なぜ救急車を呼ばない」

[ 2009年10月23日 18:36 ]

 麻薬取締法違反罪に問われた俳優押尾学被告(31)と現場マンションに一緒にいて急死した飲食店従業員田中香織さん(30)の父親が23日、押尾被告の初公判を傍聴後に報道陣の取材に応じ「どうして救急車を呼んでくれなかったのか。(娘には)まだ何も報告できない」と涙を交えて胸の内を語った。

 傍聴した感想について父親は「判決がまだなので何も言えない」と険しい表情。「押尾被告の誠意を感じたか」との質問には、むせび泣きながら「そんなことは考える余裕がない」と話した。
 また、田中さんの遺族は報道機関向けに「娘が亡くなったことについては、いまだ深い悲しみが消えない」と記した文書を配布。「なぜ119番通報するまでにあれだけの時間がかかったのか。もう少し早く適切な医療措置が講じられていれば娘が亡くなることはなかったのではないか」と疑問を述べており、「真実が明らかになることを望んでいる」としている。

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2009年10月23日のニュース