懲役1年6月を求刑…押尾学被告 最終意見陳述で謝罪

[ 2009年10月23日 07:14 ]

押尾学被告

黒のスーツ姿、職業は「無職」…押尾被告、起訴内容認める

自分が1錠、女性が3錠飲んだ…押尾被告、取り調べで供述

何も考えずに使用…効果は?女性との関係「答えられない」

 都内のマンション一室で合成麻薬MDMAを使用したとして、麻薬取締法違反罪に問われた俳優押尾学被告(31)の東京地裁(井口修裁判官)の初公判は23日、検察側が「常習性は明らかで再犯の恐れもある」と懲役1年6月を求刑、弁護側は刑の執行猶予を求め結審した。判決は11月2日。
 被告は最終意見陳述で「同じ過ちは犯しません。関係者や家族、友人、ファンを裏切るようなことをした」と謝罪した。
 この日の公判で、検察側は「約2年前と今年3月、7月にも渡米先で酒に入れて飲んだ」とする被告の供述調書の一部を朗読した。
 現場マンションでは一緒にいた飲食店従業員の田中香織さん(30)が死亡。被告人質問で、押尾被告は田中さんからMDMA1錠をもらい「軽い気持ちで飲んだ」と述べ、検察側から被告本人が携行していたものかどうか追及されると「違います」と否定した。
 被告の供述調書によると、田中さんは現場でMDMAを複数回使用し、容体が悪化。「いずれ警察に出頭しなければならない。使用がばれる」と考え「友人に『(自分の体から)MDMAを出す薬がほしい』と連絡、別の部屋に移った」としている。女性救護の状況は明らかにされなかった。
 冒頭陳述によると、押尾被告は8月2日、東京都港区の六本木ヒルズのマンション一室で、MDMAの錠剤若干量を飲んだ、としている。
 地裁には、芸能人関連の刑事裁判で最多とみられる2232人が20席の一般傍聴席を求め列をつくった。

続きを表示

2009年10月23日のニュース