北野監督 大賞なら「コロッと死んでしまう」

[ 2008年8月29日 06:00 ]

イタリアで開催中のベネチア国際映画祭会場で、28日、報道陣の写真撮影に応じた北野武監督

 第65回ベネチア国際映画祭の「コンペ部門」に「アキレスと亀」(9月20日公開)を出品した北野武監督(61)が28日、公式会見。「TAKESHI’s」(05年)、「監督・ばんざい!」(07年)に続く3部作の完結編で「(前2作は)まじめにつくったつもりだけどふまじめだと言われた。(今作は)よく考えてある程度遊びを入れたら“まじめに撮った”と言われて、うれしいやら悲しいやら」と照れくさそうに話した。

 2年連続7度目の参加で、同日付の地元誌は、「ビート(たけし)」と「HEAT(熱)」を引っかけて「THE BEAT GOES ON(熱気高まる)」と報道する熱狂ぶり。当の本人は「申し訳ない。(“出させてくれ”と)お金を払っている訳じゃない」とギャグで笑わせた。コンペ部門は5度目の挑戦で、97年に「HANA―BI」で金獅子賞(グランプリ)、03年に「座頭市」で銀獅子賞(監督賞)を獲得。日本人初となる2度目の最高賞に期待がかかるが「そんなにうまくいったらコロッと死んでしまう。参加できることが名誉です」と控えめだった。

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2008年8月29日のニュース