「天才的」…北野監督作品に絶賛の声相次ぐ

[ 2008年8月29日 09:30 ]

ベネチア国際映画祭の公式上映で、観客のスタンディングオベーションを受ける北野武監督(左)と樋口可南子

 第65回ベネチア国際映画祭に出品された北野武監督の「アキレスと亀」が28日夜(日本時間29日未明)、映画祭の主会場で公式上映された。

 映画の主人公と同じ、赤いベレー帽をかぶった熱狂的な地元ファンらが詰め掛ける中、同監督は出演した女優樋口可南子と会場前の赤じゅうたんに登場。音声トラブルで上映が遅れるハプニングもあったが、上映中に笑いと拍手が何度も起きる盛り上がり。最後に会場を埋めた観客からスタンディングオベーションを受け、監督は笑顔で応えていた。
 芸術を追求する夫婦の物語に、会場を出た観客から「天才的」「非常にいい」と絶賛する声が相次いだ。
 北野監督も手応えを感じた様子で「エンディングで拍手がじわじわと出てきて(1997年に最高賞に輝いた)『HANA―BI』の時と同じ雰囲気」と満足げ。樋口も「ブラボーと言ってもらえて鳥肌が立った」と興奮気味に話した。(共同)

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2008年8月29日のニュース