テノール歌手G・ディステファノ氏死去

[ 2008年3月4日 21:40 ]

 ANSA通信などによると、イタリアのテノール歌手で、名ソプラノ歌手マリア・カラスとの共演で知られるジュゼッペ・ディステファノ氏が3日朝、ミラノ郊外の自宅で死去した。86歳。2004年にケニアの別荘で強盗に襲われ頭部を負傷、昏睡状態が続いていた。

 1921年、イタリア南部シチリア生まれ。40年代にデビューし、ミラノのスカラ座やニューヨークのメトロポリタン歌劇場などでオペラを演じた。

 50年代初めにカラスと初めて共演。その後もたびたび共演し「椿姫」などが大きな反響を呼んだ。4日付のレプブリカ紙は2人の間に仕事を超えた「特別な結び付きがあった」と伝えた。70年代初めにはカラスの最後の舞台出演となった世界ツアーに同行し、日本も訪れた。(共同)

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2008年3月4日のニュース