阪神・青柳 また村上にやられた…打者別最悪10本目の被弾「バッターが凄いと思います」

[ 2024年5月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-4ヤクルト ( 2024年5月17日    甲子園 )

<神・ヤ>降板後にベンチから戦況を見つめる阪神・青柳(撮影・北條 貴史)
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 青柳がまた村上にやられ、3敗目(1勝)を喫した。3回2死一、二塁。2ボールから低めのツーシームを、豪快に右中間席に叩き込まれた。4点差に広げられる3ランは、打者別で最も多い通算10本目の被弾。初回失点の後、立ち直りが見えた直後に、天敵にバッサリとやられた。

 「バッターが凄いと思いますね。低めのボールなんで。打ったバッターが凄いと思います」

 相手を称えたのは、悔しさの裏返しにほかならない。「制球」、「左打者」という二大テーマを再び繰り返し、アップで映し出されるマウンド上の表情には“こんなはずじゃない”と書いてあるかのようだった。初回の失点は、先頭・丸山和への四球がきっかけ。6回4失点で降板するまでに、5つの四死球を与えチームも自分もリズムに乗れなかった。

 さらに、打たれた5安打は、全て左打者に許したもの。この結果、改善の兆しを見せていた左打者の被打率は・277に悪化した。右打者の・217に比べ苦手意識が顕著だ。

 昨季まで12勝8敗と勝ち越していたヤクルトに、今季はこれで3戦未勝利と大苦戦。4回途中5失点KOで2軍調整が決まった前回対戦4月26日のリベンジも果たせなかった。甲子園でのヤクルト戦勝利は21年10月19日を最後に遠ざかる。

 岡田監督は、ストライク先行ができないことに苦言を呈した。
 「カウントがすぐにツーボールからスタートやろ?コントロールが悪いのかもわからんけど、こっちから見たら、逃げているように思うやんか、結局な。本人はストライクを投げようと思ってやってると思うけど、入らへんわけやから。バッターカウントになるのを、そら狙われるわな」

 復帰後は2戦続けてピリッとしない。再び1軍登録を外れる可能性が高まった。(倉世古 洋平)

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