有藤通世氏 ロッテ・朗希、慎重さ欠いた7回の日本ハム・郡司への初球スライダー

[ 2024年5月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ1―1日本ハム ( 2024年5月17日    ZOZOマリン )

<ロ・日>7回、マルティネス(左)に二塁打を打たれた佐々木(撮影・尾崎 有希)
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 【有藤通世 視点】ロッテ・佐々木にとっては“魔の一球”だった。7回、先頭打者で迎えた郡司への初球。外角のスライダーをしぶとく中前に運ばれた。6回まで1安打10奪三振。佐々木はフォークを見切られた前回の反省からか、6回まで打者20人のうち13人に対して初球スライダーから入っている。前回対戦で2安打された郡司にも1、2打席とも初球、2球目がスライダー。だが郡司だって考える。第3打席もスライダーから入ったがこれを狙い打たれた。

 日本ハムベンチは郡司の代走に五十幡を送った。すでに、3盗塁を許していた佐々木は足を警戒し、フォークを封印。マルティネスに直球を痛打され無死二、三塁。細川にはフォークを見切られて左犠飛を許した。慎重さを欠いた郡司への初球をきっかけに、日本ハムの術中にはまり、痛恨の失点。12奪三振は見事だったが、佐々木には勝利をつかむための最後のワンピースが欠けていた。(スポニチ本紙評論家)

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