京都国際はエース左腕の中崎が緊急登板 9回の3失点を反省 高校野球春季京都大会 

[ 2024年5月18日 16:10 ]

高校野球春季京都大会準決勝   京都国際9―8京都両洋 ( 2024年5月18日    わかさスタジアム京都 )

京都両洋に逆転を許し、3回から登板した京都国際の中崎
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 京都国際は京都両洋に初回に3点を先制したものの、2回に京都両洋に4点を奪われて逆転された。先発した鳥羽真生投手(2年)を諦めて、背番号「1」の左腕・中崎琉生(るい)投手(3年)を3回から緊急登板させた。試合後、小牧憲継監督は「中崎の登板予定?全然なかった」と話した通り、先発・鳥羽の状態の悪さが深刻だった。

 中崎は「選抜以降の試合ではリリーフの登板も増えていたので準備はしていた」という。それでも、4点リードの9回に4安打を集められて。9―8の薄氷の勝利だった。「9回は先頭打者を出して3失点…自分の甘さが出た」と反省の言葉が口をついた。

 収穫もあった。選抜で青森山田にサヨナラ負けして「インコースを磨いてきた。インコースのストレートで押せたのは良かった」と話す。現在の最速は144キロ。「自分は変化球投手なので球速にはこだわっていません。ウイニングボールの精度が足りない。三振を取れる決め球が欲しいので、スプリットを1球投げました」と明かした。

 4月のU―18強化合宿で高尾響投手(広陵3年)、吉岡暖投手(阿南光3年)と一緒になった時に「2人ともスプリットやフォークを使っている。チェンジアップを投げてはいるけど、バットに当てられる」と導入を決断。まだ、誰も知らない新球を駆使できれば夏の舞台にも近づけるはずだ。

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