野村謙二郎氏 広島・アドゥワは序盤に失点もナイスピッチング それだけに得点できなかった打線が歯がゆい

[ 2024年5月4日 05:00 ]

セ・リーグ   広島0ー2DeNA ( 2024年5月3日    マツダ )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】アドゥワはナイスピッチングだった。序盤立て続けに失点したものの、途中からカーブやスプリットを織り交ぜ、以降はヒットすら許さなかった。緩急の必要性を感じたのだろう。坂倉のリードもあるだろうが、自分が見えているなと思った。

 だからこそ、ちょっぴり歯がゆい。劣勢は2点。DeNA・東が良かったと言えばそれまでだが、追いかけるしかない中で得点できなかった。野手の人たちは個々に打撃の状態を上げていかなければなるまい。以前にも指摘したことだ。

 一つ提案がある。

 開幕から、打線はなかなか点が取れていない。チャンスで打席が回ってくると“打たなきゃいけない”“点が入らなかったどうしよう”など、結果を求めて力んだり、マイナス思考に陥りがちだが、そういう時こそ逆の発想をしてはどうか。

 ここで打てばチームに貢献できるし、自分が浮上するチャンスでもある…と。腹をくくり、思い切って行け!…と、自らを鼓舞してみてはどうだろう。チームには辛抱の時。チャンスで自らピンチをつくらないでほしい。(本紙評論家)

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