ソフトバンク・山川 決勝5号で2冠!「思い切って自分のスイングができた」豪快どすこい!

[ 2024年4月26日 05:25 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―0ロッテ ( 2024年4月25日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>4回無死一塁、山川は先制2ランを放ち「どすこ~い」。後ろは柳田(撮影・長久保 豊)
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 2冠弾だ――。ソフトバンクは山川穂高内野手(32)が25日、ロッテ戦でリーグトップに並ぶ決勝5号2ラン。独走する27打点と合わせ、打撃2冠に躍り出た。打点を挙げた試合は今季9試合8勝1分け。本塁打を放てば4戦4勝だ。先発の大津亮介投手(25)は7回2安打無失点で無傷の3連勝。チームは同一カード3連勝で貯金を今季最多8とし、2位・日本ハムとのゲーム差を2・5と広げた。

 バットで獲物を完璧に仕留めた。山川は確信の表情で打球を目で追い、ゆっくりとダイヤモンドを一周。ベンチに戻ると一走の柳田と左翼スタンドに向かって5試合ぶりに両手を掲げて豪快に「どすこいポーズ」を決めた。

 「思い切って自分のスイングができた。変えたところは多少、ありますけど、センター中心に打ち返せるようになってきたし、良くなってはいますね」

 3月29日のオリックスとの開幕戦で放った1号以来となる右方向への一発は、0―0の4回無死一塁だ。西野の外角直球をロッテファンが陣取る右中間スタンドへ運んだ。ZOZOマリンで22年7月21日以来2シーズンぶりのアーチは決勝の5号2ランとなった。

 前夜24日は犠飛と2点適時打で3打点を稼ぎ、節目の通算600打点に到達し、この日は1安打2打点。これで打点を刻んだ試合は8勝1分けで不敗神話も生まれつつある。小久保監督も「山川のホームランで有利に進められましたね」と安定した決定力を称えた。

 開幕から不動で、鷹の新4番を張り続ける。「こだわり」は子供の頃からとにかく強い。「僕の場合は4番で打てなかったら、ほかの打順で打てないより凄く悔しい。その分、やりがいある場所ではある。もっともっと数字を残して安心して見てもらえるようにしたい」と燃えている。

 そんな気概通りに数字も付いてきている。22試合で27打点は両リーグ断トツ。さらに5本塁打でオリックス・セデーニョと並んだ。2冠王に躍り出たが、物足りない。さらに高みを目指している。

 「打点に関してはもっと結果が出たらいいし、もう少し本塁打も打ちたいと思っています。打率もせめて2割5分か6分。しっかりと仕事がしたい」。これが、山川の新天地での覚悟と向上心だ。

 主砲の一撃でチームは今季2度目の同一カード3連勝。貯金も両リーグ最多8とした。あす27日は新球場名となった「みずほペイペイドーム」のこけら落としの一戦で古巣・西武と相まみえる。「良かったところをしっかり整理します」。徹底した準備に余念がないのが山川の強さでもある。(井上 満夫)

 《柳田 猛打賞で打率トップ浮上》H…3番・柳田が今季3度目の猛打賞の活躍をみせた。2点リードの5回1死二塁の場面では右前適時打を放ち貴重な追加点をたたき出すなど3安打2打点。打率.333で打率トップに浮上し「明日、休みなんでフルパワー出し切りました。体のキレ、そういうのがある気がします」と好調を実感している。5回2死二塁からは5番・近藤も「中途半端なスイングになったが、いいところに飛んでくれた」左前適時打を放ち、最強クリーンアップが今季5度目の“そろい踏み”となる打点をマークした。

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