巨人・菅野 7回1/3投げて9Kも開幕3戦3勝ならず 連続イニング無失点20で止まる

[ 2024年4月19日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1-2阪神 ( 2024年4月18日    甲子園 )

<神・巨>5回2死二塁、中野を空振り三振に仕留めて雄叫びを上げる菅野(撮影・北條 貴史)
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 快投を続けていた右腕が悔やんだのは、先頭打者の出塁だった。巨人・菅野は試合後「先頭のところですね。もうちょっと慎重に行ってよかったのかな」と反省。8回の代打・前川に左前打された場面を真っ先に挙げた。

 「最初はマウンドにアジャストできなくて苦しんだ部分もあった」と3回まで毎回走者を背負う投球。それでも要所では最速151キロの直球とスライダーを軸に三振を奪い、得点を許さなかった。4回から7回までは許した走者は失策の1人のみ。さすがの修正力を見せた。8回1死一、二塁で森下に同点の左前打を浴び、自己最長を更新していた開幕からの連続無失点イニングは20で止まったが、7回1/3を6安打1失点、今季最多9三振を奪った。

 2戦連続でミスが絡み、1敗1分けで迎えた第3戦。勝利にはつながらずチームも今季2度目のサヨナラ負けを喫したが、気迫の投球で引っ張った。復活を懸ける今季のテーマは「支える」。戸郷、山崎伊ら若い投手陣と首脳陣の架け橋のような役割を担うだけでなく「裏で“みんな頑張って”というのは早すぎると思う。成績で引っ張っていくのが一番」と誓っていた34歳。ここまで文句無しの成績で引っ張っている。

 14年以来、自身10年ぶり2度目の3戦3勝こそならずも「そんなに悲観することではない」と前を向く。7回までで100球に達していたが阿部監督は「最初からあの(8)回は行ってもらおうと決めてた」と信頼。菅野は「何とか監督やピッチングコーチの思いに応えたかった」と言った。背番号18が見せた本来の姿。4年ぶりのV奪回へ、大黒柱が輝きを取り戻した。(小野寺 大)

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