ソフトバンク・栗原「チームが勝てる一本を打ちたい」オリ3連戦前にインタビューで気合

[ 2024年4月19日 05:25 ]

ソフトバンク・栗原
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 ソフトバンクの栗原陵矢内野手(27)が、きょう19日からのオリックス3連戦を前に本紙インタビューで思いを語った。開幕から三塁のレギュラーで出場を続けるが、打撃不振で一時は打率が1割を切った。極度のスランプからは脱し、3試合連続マルチ安打と調子上昇中。延長12回引き分けだった17日の日本ハム戦では13試合ぶりのタイムリーを放った。次こそはチームを勝利へ導く一打を放つ。  (聞き手・井上 満夫)

 ――14日の西武戦から3試合連続の2安打と打撃上昇中。だいぶ感覚が良くなっているのでは。
 「いやいや、いやいや、まだまだですよ」

 ――謙虚だが、表情は落ち着いている。トンネルを抜けた感があるのでは。
 「いやいや、抜けてないです(笑い)」

 ――打率は13日の西武戦終了後は・091と1割にも届かなかった。17日の日本ハム戦後には・179まで上がってきた。その要因とは。
 「やっぱり、タイミングですかね。打撃練習では、ずっと悪くはなかったので。結果を欲しがってしまっていて、投手と勝負ができていなかった。タイミングの遅れが多かった。あとはやっぱり、気持ちが違いますかね」

 ――17日の日本ハム戦は初回に近藤選手が先制打を放ち、なおも2死一、二塁の好機で打席が回ってきて右翼線への適時二塁打を放った。タイムリーは開幕カード3戦目の3月31日・オリックス戦以来、実に13試合ぶりだった。
 「タイムリーもそうなんですけど、まあ、何よりも長打になったのが、良かったかなと思うんですよね。自分の打撃の形ばかりを気にしてしまっていたけど、(適時二塁打では)バットがすっと出た」

 ――あの試合では2―2の延長11回1死満塁で二ゴロ併殺崩れの間に勝ち越し点が生まれた。さらに中村晃選手の適時打で2点リードとなり、決勝の打点となると思いきや、その裏に守護神・オスナがまさかの2ランを被弾…。
 「まったく気にしていません。本当に投手と野手の助け合いが、かなり大事ですので」

 ――打撃の不調が続く中、13日の食事中にオスナに言葉をかけてもらったと聞いた。その効果は。
 「そりゃあ、かなり、大きかったですよ。“みんなおまえの味方だから、みんな、おまえを待っている。今は、またおまえが助けてくれる日を待っているよ”と言ってくれて。本当に、めちゃめちゃ助け合いは大事だと思っていますし、助けたいです」

 ――チームは16、17日の日本ハム戦で1敗1分けに終わり、小久保ホークス初のカード負け越しとなった。きょう19日からはペイペイドームに戻ってのオリックス3連戦。王者を叩けば流れも変わると思うが。
 「そうですね。打点も大事ですが、まずチームが勝てる一本を打ちたい。そこですね」

 ◇栗原 陵矢(くりはら・りょうや)1996年(平8)7月4日生まれ、福井県出身の27歳。春江工(現坂井)では13年春の選抜に出場したが、初戦敗退。14年ドラフト2位でソフトバンクに入団。20年の巨人との日本シリーズではMVPに輝いた。1メートル79、83キロ。右投げ左打ち。 

 H…小久保監督も栗原の復調を感じ取っている。打順こそ開幕6番から7番に下げる試合があったが、我慢してスタメンでの起用を続けた。「練習から悪くはなかったのでね。その感覚がゲームで出だした。外の球に対応できだしたと思いますよ」と調子上昇の要因を分析していた。

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