広島・小園 愛妻の誕生日に贈る今春1号 スロースターター返上!今春対外試合打率.563

[ 2024年3月2日 05:45 ]

オープン戦   広島4ー2楽天 ( 2024年3月1日    倉敷 )

<楽・広>5回2死、広島・小園は右越えにソロ本塁打を放ちナインに迎えられる (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 愛妻に贈る一発だ。広島・小園海斗内野手(23)が1日の楽天戦で24年初アーチを含む3安打を放った。3番・遊撃でフル出場し、5回2死から逆風を切り裂いて右翼席へ。くしくも妻・リサさんの22歳の誕生日でSNSには喜びのメッセージを投稿した。今春の対外試合は打率.563と絶好調。例年のスロースタート払拭へ、緩みはない。

 快音を発した打球は右翼から左翼へ吹く逆風を切り裂いて、倉敷マスカット球場の右翼席へ吸い込まれた。1―0の5回2死から小園が待望の24年初アーチ。楽天の開幕投手・早川が内角高めに投じた初球の真っすぐを、ドンピシャのタイミングではじき返した。

 「狙ってはいなかったですけど、強く振ることができたのでホームランになった。ジャパンでも一緒にやったいい投手ですし、対戦は楽しみでした」

 愛妻に贈る一発だった。この日は妻・リサさんの22歳の誕生日。試合後には自身のインスタグラムのストリーズを更新し、ホームランボールの写真とともに「妻の誕生日に打つことができました。捕った方からいただきました。ありがとうございます」と投稿した。

 鬼門の季節を軽快に突っ走る。初回2死から初球の甘いカットボールを捉えて右中間を破る(二塁打)と、3回2死一、二塁ではカーブに泳がされながらも小飛球が遊撃手の前に落ちて内野安打。今春の対外6試合で16打数9安打、打率・563と打ちまくる。

 例年「春先が良くないのが課題」だった。昨季は開幕から状態が上がらず、4月下旬から7月上旬までの期間を2軍で過ごした。それがどうだ。「トレーニングの仕方を変えたり…」。好調の要因については多くを語らないが、迷いのない打撃に進化の跡が見える。

 「ずっといいよね。何の問題もない」。新井監督は小園の打撃を絶賛。対外6試合のうち4試合で3番、1試合は5番に起用しており「今後を考えても、中軸を打ってもらわないと。そう思って3番とか(中軸)に起用している」と期待した。

 楽天3連戦を終えると侍ジャパンに合流。欧州代表との強化試合(6、7日=京セラドーム)に参戦する。

 「ずっとキャンプをやってきたので、いつでもいける感じ。気持ちを引き締めてやっていきたい。持ち味を出せるよう、いい状態で臨めるようにしたい」

 日の丸を背負って奮闘しても、照準はあくまで3・29シーズン開幕。もうスロースターターとは言わせない。(江尾 卓也)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月2日のニュース