広島・島内 黒田氏から金言「第3の球種」カーブ習得へ意欲「より多くの試合で必要とされる投手に」

[ 2024年1月16日 05:45 ]

黒田氏の助言で新球習得を目指す広島・島内
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 広島は15日、広島県廿日市市の大野練習場で選手会の合同自主トレをスタートさせた。島内颯太郎投手(27)は、球団アドバイザーの黒田博樹氏(48)から新球としてカーブ習得を勧められたと明かし、直球、チェンジアップに続く「第3の球種」習得へ、今春キャンプで試投する意向を口にした。昨季は最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた右腕が、さらなる高みを見据え、挑戦を続ける。

 島内は現状に満足しない。昨季獲得した最優秀中継ぎ投手賞は、もう過去のこと。そう捉えて、新たな挑戦を決めた。

 「(新たな球種を)2つ考えていて、ツーシーム系か、逆に大きい曲がりのカーブ系か。そこはブルペンに入りながらじゃないと分からないと思うので、投げてみた感覚で決めていこうと思う」

 昨季は主に直球とチェンジアップを駆使して戦い抜き、チームの2位フィニッシュに貢献した。今季は投球の幅を広げるため、新球習得を目指す。ツーシームの習得を見据えて昨年11月、黒田アドバイザーに相談を持ちかけた。すると、同氏からは「ツーシームもいいとは思うけど、打者に(タイミングが)合っちゃうんじゃないか。カーブ系もいいんじゃない」と意見をもらった。カーブの勧めは“寝耳に水”だった。だが、その考えには納得できた。

 「カットボールを投げていた時も、同じ球速帯が打たれていた。そこの意見も共感というか、僕もそう思ったので、そっち(カーブ)の挑戦もありかなと。チェンジアップと反対方向の大きい変化球というのが欲しい」

 予想外の展開となったが、ツーシームとともにカーブにも挑戦することを決断。2月1日からの春季キャンプで試投し、持ち球に加えるか見極めていく。

 「球種的に打者の目線が上がるような球がないので、(ツーシームと)両方を並行してやっていく。僕はあくまでも真っすぐ、チェンジアップが中心になってくるので、良さが消えないようにはしたい。少しでも、おかしいなという感覚があれば、すぐやめようと思う」

 昨季チーム最多の62試合に登板した疲労を考えて、自主トレでは例年よりも投球練習の強度を弱めるなど、スロー調整に努める。ブルペンには今月下旬から入る予定で、徐々にピッチを上げていく。

 「登板数というのはベンチからの信頼の証。(今季も)より多くの試合で必要とされる投手になりたい」

 新たな試みで引き出しを増やし、フル回転につなげる。(長谷川 凡記)

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