中村武志氏 初めて抜かれると思った中日の後輩捕手「足は速いし打つし、絶対負けたと…」

[ 2024年1月16日 21:55 ]

1991年10月、中日の秋季キャンプで、パイレーツのスロート捕手のアドバイスを受ける矢野燿大(後列左)と中村武志(後列右)
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 元中日の中村武志氏(56)が元巨人の岡崎郁氏(62)を招いて自身のYouTube「39チャンネル」を更新。初めて「抜かれる」と思った中日の後輩捕手の名前を明かした。

 入団時は中尾孝義という偉大な先輩捕手がいた。

 「中尾さんがいる。まずいなこのチーム」と絶望したが、ケガがちの中尾に代わって3年目シーズンから星野監督に抜てきされるようになった。

 次の試練は山崎武司の加入。1986年ドラフト2位で地元・愛工大名電から入団。パワーもあって肩も強い後輩に中村氏は「ちょっとヤバいと思った」が、打撃がよかったので外野手にコンバートされ、ポジションを奪われずに済んだ。

 ところが中村氏が正捕手として出場を続けいた1990年ドラフト2位で東北福祉大から矢野燿大(当時・輝弘)が入団してきた。

 「足は速いし、打つ。絶対負けたと思った」と振り返った。2歳下の矢野の加入で中村氏は「初めて抜かれると思った」と危機感を抱いた。

 だが、中村氏には誰にも負けない武器があった。

 「僕が唯一勝ってたのは練習出来る体力だけ。朝から晩まで練習して、この人には無理だ(勝てない)と思わせないと」と、圧倒的な練習量で若い有望捕手の高い壁となった。

 結局、矢野は1997年オフに阪神へトレードされ、中村氏は正捕手を守り抜いた。

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