辻発彦氏 朗希のギータ&近藤斬りで流れを呼び込む

[ 2023年10月15日 05:29 ]

パCSファーストスS第1戦   ロッテ8―2ソフトバンク ( 2023年10月14日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>初球にいきなり161キロの佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 【辻発彦 視点】3回、41球での降板は少し驚いたが、佐々木朗は短期決戦の第1戦の先発に求められる“先に点を与えない”という最大の仕事をやり遂げた。

 1カ月近くのブランクがあり、序盤が心配されたが初球が161キロ。初回2死から好調の柳田を迎えるとフォークの4連投で空振り三振に抑えた。その裏に2点を先行してもらって2回の先頭は近藤。フォークを見極められると力勝負に切り替えて4球続けて直球勝負で空振り三振。キーマン2人を完全に抑え、試合の流れを呼び込んだ。

 3回を9人で片付けたことで4回は1番の周東から。6人の左打者が続く流れで吉井監督は左の中村稔を投入できた。チェンジアップ気味に落ちるツーシームで柳田、近藤を連続三振に斬るなど2回無失点。プラン通り6投手のリレーで完勝した。次回登板でどう使うかは分からないが、佐々木朗の存在が相手チームの脅威になる。

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