大野豊氏 勝負の阪神3連戦 広島はとにかく先行逃げ切り 相手の状態を狂わせるくらいの戦いを

[ 2023年9月8日 06:30 ]

セ・リーグ   広島1-3DeNA ( 2023年9月7日    マツダ )

大野豊氏
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【大野豊 視点】 この日の試合では、長打と単打の差が如実に表れた。DeNAは全5安打のうち4本が2本塁打を含む長打で3得点。対するカープは末包が本塁打を打ったものの、全8安打のうち7本が単打で1点止まり。東の前に、打線が持ち味のつなぐ攻撃をさせてもらえなかったことが敗因だ。

 8月13日以来の登板となった遠藤は7回2失点。失点した2、6回はイニングの入りにもう少し集中して先頭打者を抑えてほしいところだったが、制球も不安定な中で粘投し、試合はつくった。責めることはできない。

 8日からは移動日なしで首位・阪神との3連戦。初戦は床田と村上という防御率リーグ1、2位を争う2人が投げ合う。大事な初戦を取るためには、打線がとにかく先行逃げ切りの展開を作りたい。広島は、この阪神3連戦に先発ローテーションを組み替えて床田、森下、九里を投入し、必勝態勢で臨む。この日の敗戦は切り替え、次カード3試合で好調・阪神のチーム状態を狂わせるくらいの戦いを見せてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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