中日 悪夢の9年ぶり1イニング10失点…9回最後の打者打ち取った際には拍手起こる異例の光景

[ 2023年8月26日 05:00 ]

セ・リーグ   中日2―18DeNA ( 2023年8月25日    バンテリンD )

<中・D>選手交代を告げる立浪監督(撮影・椎名 航)
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 バンテリンドームが地獄絵図と化した。中日・大島の偉業を見届けようと駆けつけた3万2063人の前で、1イニング10失点という惨状が広がった。

 「最後の近藤のところは気の毒でしたが、勝ちパターンしか残っていなかったので。酷なことをしました」

 立浪監督が振り返ったのは、2―8で迎えた9回だ。この日今季初昇格した4番手・近藤が炎上した。打者16人に5四死球、6適時打を含む被安打8で10失点。リーグ2位タイとなる1イニング62球を費やして防御率72・00となった。1イニング10失点は14年9月23日の巨人戦の7回以来、球団9年ぶり。近藤が最後の打者を打ち取った際には、場内から拍手が起こる異例の光景となった。

 チームとしては20安打を浴び、20年7月11日広島戦(19失点)以来となる18失点の“投壊”で、今季2度目の7連敗。借金は今季ワースト更新の「27」まで膨れ上がった。立浪監督は「先に点を取られると非常に厳しい展開になる。先に点を取っても追いつかれるが…」と嘆いた。窮状打開の兆しが見えない。(湯澤 涼)

 ≪近藤2位タイの1イニング62球≫9回から救援した近藤(中)が打者16人に対して62球。2リーグ制以降で1イニング62球以上は、91年8月13日大洋戦6回の斎藤雅樹(巨=62球)、04年4月7日横浜戦8回の吉野誠(神=64球)に次ぐ3人目で2位タイの投球数。

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