鷹の“災典”に26年ぶり屈辱…でも、光明はソフトB・三森!由伸から一発&9回にも執念適時打

[ 2023年7月16日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2-3オリックス ( 2023年7月15日    ペイペイD )

<ソ・西>7回、ソロを放つ三森。投手・山本(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは15日、オリックスと対戦し、三森大貴内野手(24)が0―2の7回に山本から2号ソロで1点差に迫ると、1―3の9回にも再び1点差に迫る右前打を放つなど今季初の猛打賞に2打点と連敗脱出への執念を見せた。チームは26年ぶり6試合連続での2得点以下という屈辱の敗戦で7連敗。鷹の祭典はこれで今季4戦全敗、昨季からは1勝12敗となり、首位・オリックスとのゲーム差は今季最大3・5となった。

 絶対に、ただでは終わらせない。反撃開始ののろしを三森が上げた。0―2の7回2死でこの日、先発山本との3度目の対戦。1ストライクからの高めフォークを最短で振り抜いた。独特の打撃フォームで上から叩き切ると打球はライナーで右翼席へと突き刺さった。

 「とにかく出塁して、つなぐことだけを考えました。結果的にホームラン。最高の形となって良かったです」

 前回スタメン出場した10日の西武戦以来の2号ソロは、いつもと彩りが違った。ラッキーセブンの攻撃開始前。19年の日本シリーズ以来となるジェット風船が解禁となった。三森の1軍デビューは19年。「やっぱり一体感がありますね」。戻ってきた日常を実感する、満員の観客に後押しされたかのようなアーチを描いた。

 0―1の5回には右前打で山本からマルチ安打を記録した。昨季は5月3日の3安打を含む打率・333、1打点。通算でも同263、2打点、1本塁打と“由伸キラー”も健在だ。「制球がいいので打てなかったら次、と毎回切り替えられます」。シンプルに勝負し結果を残し続ける。

 チームは、2年ぶり7連敗。1点差まで執念を示したのも三森だった。1―3の9回2死三塁で山崎颯から右前適時打。3安打2打点とし今季初の猛打賞。藤本監督も「ここ何日かは状態良くなってます。振れているしタイミングが取れだしたんでね」と評価。7月の出場12試合で打率・375、2本塁打3打点。連敗中にも光は差し込んだ。

 ただ、8日の楽天戦から6試合連続で2得点以下。97年8月10~16日以来、26年ぶりとなる貧打記録となった。指揮官も首をかしげる。「ねー、なかなか抜け出せんねー。チャンスはつくっているんやけどね。まあ、連敗中でのハードラック」。七夕から続く7連敗だが、三森も切り替えて臨む。「交流戦あたりから感覚はいいので、何とかきっかけとなればと思います」。次こそは歓喜の一打を狙っている。 (井上 満夫)

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