西武・おかわり 球団最年長39歳11カ月サヨナラ打 4連勝で5位日本ハムに0.5差

[ 2023年7月16日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―0日本ハム ( 2023年7月15日    ベルーナD )

<西・日>9回、サヨナラ打を放つ中村(撮影・白鳥 佳樹)
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 水を持ったナインがベンチを飛び出して来ると、西武・中村は逃げるようにグラウンドを駆け回った。39歳11カ月でのサヨナラ安打は球団最年長記録。水ではなく汗を額に浮かべながら「あんまり祝福は受けたくないですけど、ぬれるから。早くシャワー浴びたいです」と頬が緩んだ。

 緊迫の投手戦で迎えた0―0の9回1死二塁。中村の視野は広かった。「外野がちょっと前だったので決めるなら角度をつけてみようかな」。カウント1―2から池田のカットボールをアジャスト。「何とか自分で決めようと思った。エンドランくらいの気持ちで」。芯で捉えた打球は中堅の頭を越え、プロ22年目で通算8度目のサヨナラ打。この二塁打で通算塁打は3491となり、球団初の3500塁打達成までのカウントダウンがスタートした。

 14日には球宴のホームランダービー出場が決定した。現役最多となる過去3度の本塁打王に輝いているが、2分間での球数無制限での競争には「ちょっと体力的に厳しいかも。でも、何とかうまいことやりたい」と秘策を考えている。

 チームは4連勝で5位日本ハムと0・5ゲーム差。我慢が続いた前半戦の風向きは変わりつつある。「なかなか勝てずに連敗もしたけど、いい形でオールスターを迎えられるように」。中村が本拠地のボルテージをさらに上げていく。(福井 亮太)

 ≪56年ぶり更新≫中村(西)が昨年8月4日オリックス戦(本塁打)以来が通算8本目のサヨナラ安打。39歳11カ月でのサヨナラ安打は、67年5月25日近鉄戦のロイ(当時西鉄)の39歳5カ月を56年ぶりに更新する球団最年長記録になった。なお、この日の二塁打1本を加え通算塁打数は3491。過去30人で、西武では初となる通算3500塁打まで、あと9に迫った。

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