杉本正氏 信頼度高いカットボールを駆使しホームベースを最大限に使ったソフトバンク有原

[ 2023年6月24日 09:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7ー1オリックス ( 2023年6月23日    ペイペイD )

2勝目を挙げた有原は最後を締めた甲斐野(右)に笑顔で声をかける(撮影・岡田 丈靖
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 【杉本正 視点】ソフトバンクの有原は右打者にはカットボールとツーシーム、左にはカットとチェンジアップを中心に組み立てた。要するに内角に食い込み、外角へ逃げていくボールを駆使し、ホームベースを最大限に使った。

 このようなスタイルといえばシュートが代名詞だった東尾修さんや西本聖さんを思い出す。当然、研究はされるが、それは同時に打者が内角に食い込むボールがあると意識することにもなる。そうなればこっちのものだ。次は外角に大きめのスライダーを入れれば、打者を惑わせて投球の幅は広がるはずだ。

 右と左に共通するカットボールへの信頼度はかなり高いようだ。甲斐も安心してサインを出せていたと思う。この投球術ならば内野ゴロは多くなるし、球数は自然に減る。この日も8回まで投げた。長い回を投げて、内容もいい。過去2試合以上に自信につながる試合になったと思う。(本紙評論家)

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