野村謙二郎氏　広島・秋山の状態が心配…上がってくるまで前後を打つ打者たちでカバーしたい

セ・リーグ   広島3ー5巨人 （ 2023年6月23日    マツダ ）

本紙評論家・野村謙二郎氏
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　【野村謙二郎　視点】1点を追う5回1死満塁での攻撃が試合のポイントだった。2四死球と敵失による“もらったチャンス”で巨人戦にめっぽう強い広島・秋山。期待は膨らんだものの、併殺という最悪の結果に終わった。

　本来なら中8日で戸郷先発でもおかしくないところ。なのに巨人ベンチは井上、横川の左2枚を当ててきた。秋山、西川ら中軸をいかに抑えるか。左腕投入は、そこに焦点を当てたものではなかったか。実際、秋山はバットが出てこなかった。

　状態が心配だ。6月に入って急激に打率を落としている。開幕からフルイニング出場しており、体の疲れはあるに違いない。かといって休ませることは難しく、代わりの選手も見当たらない。首脳陣は悩ましいと思う。

　となると、前後を打つ打者たちでカバーしたい。秋山が打てなくなったらチームも負けた…ではなく、ここまで先頭に立って引っ張ってくれた分を周りでカバーし合う。

　あれだけの打者だ。自分の打撃はしっかり分析していると思う。状態は必ず上がってくる。その時までは周りの選手たちで――。（本紙評論家）