侍・大谷 1974日ぶり日本でSHOTIME!侍デビューの地・京セラDで阪神と強化試合「打」解禁

[ 2023年3月6日 05:05 ]

笑顔でガッツポーズする大谷(撮影・尾崎 有希)
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 1974日ぶりだ。大谷が日本でプレーする。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの大谷翔平投手(28)が6日、阪神との強化試合(京セラドーム)にDHで出場する。日本での試合出場は日本ハム時代の17年10月9日の楽天戦以来。まずは打者としてフルスイングを見せ、9日の初戦中国戦(東京ドーム)へ臨む。 

 半袖のTシャツからのぞく、鍛え上げられた腕を何度も振り下ろした。ルーティンの「壁当て」、約40メートルのキャッチボールを終え上着を脱いだ大谷。強度を上げた短い距離でツーシーム、スライダーなど変化球を試投するなど、この日は投手練習に専念した。

 名古屋からチームとともに新幹線で大阪に移動。全体練習は行われなかったが、大阪市内の室内練習場で行われたピックアップ練習に参加した。侍ジャパンの練習に合流した3日に「まだ時差ボケありますが、何とか早めにしっかり動いて調整したいと思います」としていた通り、3日連続で練習を行った。

 WBC初戦まであと3日。制限されていたメジャーリーガーの試合出場が、6日の強化試合からようやく解禁される。「もちろん、試合に出てもらいながら。みんなで一つになって、戦える形をしっかりつくってやっていく」と栗山監督。大谷は、ヌートバーや、この日練習合流した吉田とともにスタメンに名を連ねる。

 注目の打順。エンゼルスでも昨季2番目に多い40試合務めた2番で、DH出場が予想される。壮行試合4試合で打率.700と好調の近藤を1番に据え、メジャー屈指の強打者でもある大谷への流れは対戦国にとって脅威だ。ただ、栗山監督は「本番想定もしている」とした上で「出る選手たちの中で一番いい打順を組んで。今までと違う発想も含めて考えている」と含みを持たせた。

 強化試合の舞台・京セラドームは、大谷にとって縁深い球場だ。14年11月12日の日米野球では投手として侍ジャパンデビュー。同年10月11日は、右手薬指から流血しながら、CS初登板初勝利を挙げた。史上初の2桁勝利&2桁本塁打も達成した場所。1974日ぶりの日本でのプレーから、先発登板が濃厚な9日の開幕・中国戦へ向かう。

 指揮官が「感覚的には明日(6日)からWBCが始まるつもりでやっていく」と本番モードになる強化試合は、打者として最終調整の場になる。前日、バンテリンドームでのフリー打撃では推定160メートル弾などで沸かせた大谷。いよいよ日の丸を背負った本気のプレーを、日本のファンに披露する。(柳原 直之)

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