イチロー氏が09年WBC連覇へ向け、松坂大輔氏に伝えた言葉 「それは当時、大輔しかできなかった」

[ 2023年3月6日 18:28 ]

イチロー氏(AP)
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 コナミデジタルエンタテインメントは6日、モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」において、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(49)への特別インタビュー動画をYouTubeで公開した。動画では2006年と2009年に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でイチロー氏とともに戦った優勝メンバーの中からベストオーダーを選出。メンバーや大会への思いのほか、日の丸を背負う覚悟などをイチロー氏ならではの言葉で語っている。

 第5回WBC開催を記念し、野球日本代表の侍ジャパンが連覇を果たした2006年第1回大会、2009年第2回大会に出場した代表選手から、イチロー氏が独自の視点で「ベストナイン」を決める内容で、投手3人、野手はDH含む9人が選ばれた。

 投手は3人。まず1人目は、楽天のエースとして活躍し、のちにマリナーズで同僚としてプレーした岩隈久志氏を選んだ。岩隈氏は第2回WBCで4試合に登板し、1勝1敗ながら、防御率1.35。特に準決勝進出がかかった2次ラウンドのキューバ戦で6回5安打無失点、決勝の韓国戦では7回2/3を投げ4安打2失点でチームに勝利を呼び込んだ。2人目は06年、09年の両大会に出場、ロッテで活躍した下手投げの渡辺俊介氏だった。

 3人目については「これ難しいな…」と悩んだ上で「松坂大輔ですね。それはやっぱりね、(2009年2次ラウンド初戦の)キューバ戦での投球は。この2人(岩隈、渡辺)とは違うね。日の丸を背負ってるという自覚が大輔からは、にじみ出ていた」と6戦6勝で2大会連続MVPとなった松坂大輔氏を指名した。

 「2009年、キャンプ始まる前に、東京で大輔と会う機会を作って、“ピッチャーは大輔が引っ張ってくれ。野手は俺がやるから”って2人でご飯を食べながら話したんだけど。そういう僕個人的な強い思いもあって、それは当時、大輔しかできなかったので、“頼むぞ”って言って」とエピソードを語った。2人は同年の2月5日に神戸で1日かぎりの合同トレーニングを行い、フリー打撃では松坂氏の投げる球をイチロー氏が打った。「神戸で一緒に練習する機会を作ったんですよ。そしたら神戸のホテルで、大輔がボストン(レッドソックス)のユニフォームを着て現れたんですよ。気持ちいいし、だけどホテルの正面でね、ボストンのユニフォームはねえだろうって、思ったんだけど。当時僕は、“大輔はちょっとかかってる”っていう表現をしてるんだけど、あれを見たときに、うれしかったんだけど、ちょっとオレと関わらないでくれと(思った)」と冗談めかしながらも、松坂氏の責任感、大会にかける思いの強さを称えていた。

 「プロスピA」では、8日午後2時59分までは「2006 日本代表セレクション」、同日午後3時から22日午後2時59分までは「2009 日本代表セレクション」を開催する。

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2023年3月6日のニュース