イチロー氏が選んだ「WBC連覇ベストナイン」　「相手がたまんないでしょ」と4番に置いた選手は？

イチロー氏（AP）
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　コナミデジタルエンタテインメントは6日、モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」において、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏（49）への特別インタビュー動画をYouTubeで公開した。動画では2006年と2009年に行われたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）でイチロー氏とともに戦った優勝メンバーの中からベストオーダーを選出。メンバーや大会への思いのほか、日の丸を背負う覚悟などをイチロー氏ならではの言葉で語っている。

　第5回WBC開催を記念し、野球日本代表の侍ジャパンが連覇を果たした2006年第1回大会、2009年第2回大会に出場した代表選手から、イチロー氏が独自の視点で「ベストナイン」を決める内容で、投手3人、野手はDH含む9人が選ばれた。

　投手は岩隈久志氏、渡辺俊介氏、松坂大輔氏を指名。そして野手は捕手から城島健司氏、一塁手・小笠原道大氏、二塁手・片岡易之氏、三塁手・中島裕之（現巨人）、遊撃手・西岡剛氏を指名。外野手は自らを右翼手に置き、中堅手は福留孝介氏、左翼には青木宣親（現ヤクルト）、DHには内川聖一氏を選んだ。

　動画内ではこのメンバーによる打順を組んだ。1番はもちろん自身を置いた。「これはちょっと僕は言いづらいけど」と前置きした上で「1番はそのチームの顔。それに僕はなりたいと思ってきたし」と語った。「西岡2番にしたいね。（3番は）この時の状態ならこの人でしょ」と3番には青木を置いた。注目の4番については「ジョーがまだアメリカでプレーしていなかったら、城島ですよ。でも2009はすでに（メジャーで）知られている存在なので、ジョーは4番に入れません」と言って、選んだのは内川だった。

　「内川は相手がたまんないでしょ。しかも外国でプレーしてないので、（相手は）知らない。（アメリカでプレーしている）ジョーがいて、孝介もいるのに、全然知らない内川っていうのが4番を打って、（打撃が）うまいと。知られていない方が気味が悪いわけですよ、相手としては。ここにもし、アメリカでプレーしている選手ばかりだったら、“ああ、この程度か”ってなりますよ。不気味さがないんですよ。（内川が）ふさわしいと思います」と4番抜てきの理由を説明した。

　5番に小笠原、6番に中島、7番に城島、8番に福留、そして9番に片岡と組んだ打線。イチロー氏は「（9番の片岡は）1番ととらえることもできるので。片岡が走ったら（1番の）僕は絶対に振らないですよ。ワンストライクの後だって振らないですよ。そういう野球ができますね」とし「仕事人が集まってると思いますね。“野球”をやってくれる気がします」と満足そうに話していた。

　「プロスピA」では、8日午後2時59分までは「2006　日本代表セレクション」、同日午後3時から22日午後2時59分までは「2009　日本代表セレクション」を開催する。