イチロー氏が選んだ「WBC連覇ベストナイン」 中堅手に選んだ福留孝介氏に聞いてみたいこと

[ 2023年3月6日 18:40 ]

イチロー氏(AP)
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 コナミデジタルエンタテインメントは6日、モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」において、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(49)への特別インタビュー動画をYouTubeで公開した。動画では2006年と2009年に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でイチロー氏とともに戦った優勝メンバーの中からベストオーダーを選出。メンバーや大会への思いのほか、日の丸を背負う覚悟などをイチロー氏ならではの言葉で語っている。

 第5回WBC開催を記念し、野球日本代表の侍ジャパンが連覇を果たした2006年第1回大会、2009年第2回大会に出場した代表選手から、イチロー氏が独自の視点で「ベストナイン」を決める内容で、投手3人、野手はDH含む9人が選ばれた。

 投手は岩隈久志氏、渡辺俊介氏、松坂大輔氏を指名。そして野手は捕手から城島健司氏、一塁手・小笠原道大氏、二塁手・片岡易之氏、三塁手・中島裕之(現巨人)、遊撃手・西岡剛氏を指名。外野手は自らを右翼手に置き、中堅手は福留孝介氏、左翼には青木宣親(現ヤクルト)を選んだ。

 中堅手に選んだ福留氏は、第1回WBCの準決勝・韓国戦で0―0の7回に代打で金炳賢(キム・ビョンヒョン)から右翼席へ先制弾を放った。そこまで6試合で19打数2安打と不振に陥った福留は韓国戦で初めてスタメン落ちしていた。「あのホームランは確かにもう緊迫した(場面)。あの1点で勝ったとまでは言わないけど、ほとんど勝ちって思えた。あの孝介のホームランは勇気づけられた」と語った。「そこで代打で出てるということは、孝介は苦しんでたはずなんですよ。(代打起用した王監督の)その采配もすごいな、と。だからこその福留孝介だったんだと思うんだよね。それであんだけ思い切りバットを振って…」と王監督の起用、迷いのないスイングを繰り出した福留を称えた。

 イチロー氏はその時にどういった心情で打席に立ったかの話を福留氏としたことがないという。「その話を孝介としたことはないけど、ああいう場面で自分がうまくいっていない、重たい空気の中で代打で打席立って、それでもこれまでの自分を信じて打席に立ったのか、どちらかというと開き直ったのか、そこって大きな違いが僕はあると思うので、そこは孝介に聞いてみたい」とした。

 イチロー氏は「自分が積み上げてきた、苦しんできた瞬間はたくさんあったので。僕は開き直るっていうことはしたことがない。それで出る結果はその次の、後の自分に生きない。(その考えが)根底にあるので」と話していた。

 「プロスピA」では、8日午後2時59分までは「2006 日本代表セレクション」、同日午後3時から22日午後2時59分までは「2009 日本代表セレクション」を開催する。

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2023年3月6日のニュース