大和高田クラブが3大会ぶり優勝 攻守で松本!2点タイムリー&9回勝利のバックホーム

[ 2022年8月30日 04:59 ]

スポニチ後援第46回全日本クラブ野球選手権大会最終日・決勝   大和高田クラブ8―7全足利クラブ ( 2022年8月29日    等々力 )

<大和高田クラブ・全足利クラブ>優勝を果たし胴上げされる大和高田クラブ・佐々木監督(中央)(撮影・木村 揚輔)
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 大和高田クラブ(東近畿)が連覇を目指した全足利クラブ(関東)に8―7で競り勝ち、3大会ぶり5度目の優勝を飾った。最高殊勲選手賞には準決勝、決勝でいずれも2安打を放ち、好守も見せた松本凌太外野手(26)が選出された。大和高田クラブは社会人野球日本選手権(10月30日開幕、京セラドーム)に出場する。

 押せ押せムードに乗った。1点リードした7回2死満塁。3番の松本は「僕も初球から狙った」と右前に2点打を放ち、ガッツポーズした。

 直前の2死満塁。かつて近鉄を率いた佐々木恭介監督が秘策を繰り出す。二塁走者が大きくリード。けん制を誘って三塁走者が本塁を陥れる日本ハム・新庄監督ばりのトリックプレーで勝ち越した。

 松本は右翼の守備でも魅せた。9回に1点差とされ、なおも1死満塁で飛球をつかむと、遠投100メートルの強肩で同点のホームを狙った三塁走者を刺した。劇的なゲームセット。胴上げされた佐々木監督は「(松本は)うちで一番送球が素早い。走ってくれてラッキー」と振り返った。

 拓大時代はプロ志望届提出も指名漏れ。上のステージを目指し、昨季終了後、指揮官に一塁から外野転向を直訴した。大一番で2安打2打点と活躍した26歳は「クラブでも戦えることを証明したい」と日本選手権を見据えた。(伊藤 幸男)

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