広島・秋山が30日待望の復帰 代打頼む!虎退治で逆転Aクラスだ

[ 2022年8月30日 04:45 ]

<広島練習>外野でノックのボールを追う秋山(左は野間) (撮影・奥 調)
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 広島・秋山翔吾外野手(34)が、30日の阪神3連戦から戦列復帰することになった。29日はマツダスタジアムで野手の指名練習に参加し、外野ノックや打撃練習で体の動きを確認。当面は代打待機でも、ベンチ入りすれば敵には脅威になる。逆転Aクラス浮上に向け「もう試合数が少ないのは分かっている」と勝利への貢献を誓った。

 1・5ゲーム差で追う3位・阪神との直接対決を前に、経験豊富な実力者が戦いの舞台に戻ってくる。野間、上本とともに本拠地マツダでの野手指名練習に参加した秋山。外野ノックや打撃練習、ランニングに励み、明るい表情をのぞかせた。

 「久々に外で野球ができて楽しかったという方が強いかも。ノックの動きはそこまで悪くなかったと思うし、自分なりに動きの確認ができたことも良かったと思います」

 発熱による体調不良を訴え、23日に特例2022で出場選手登録を抹消。新型コロナウイルスのPCR検査は陰性でも、「へんとう炎のような症状で喉に痛みがあり、38度台の熱が下がらなかった」。いきおい、点滴を打ちながら体調の回復をジッと待った。

 28日に1軍練習に合流し、外野ノックや打球捕など軽いメニューを消化。この日は、強度を上げて2日連続で体を動かした。見守った東出野手総合コーチは「野間や(上本)崇司よりも動けている」としつつ、いきなりの先発出場には慎重だ。

 「1週間空いているし、発熱が3~4日続いて、昨日練習を始めたばかり。今日の反動が明日(30日)出るケースもある。まずは代打からになると思う」

 本人は自責の念を募らせていた。感染が広がる新型コロナ以外での離脱に「体調の整え方とか、申し訳ない気持ち。知らぬ間に気が張った部分があったのかも」。待望の復帰。チームがAクラス浮上を果たすのに、求められる役割も理解する。

 「もう試合数が少ないのは分かっている。ゆっくり…という言葉は出ない。無理してくれ…と言われれば応える気持ちはあります」

 何しろ、メジャーに挑戦する前の西武時代には、19年まで5季連続で170本以上の安打を量産した実績を誇る実力者だ。今季も打率・298をマークしており、相手にとってはベンチに姿があるだけで脅威になる。

 「若手には感じたことのない重圧の中でプレーする1カ月になるし、背負い込む可能性もある。そういう時に一声かけるとか、プラスになることがあればやっていきたい」

 技術はもちろん、姿勢でもチームを鼓舞する34歳。残り22試合からの逆襲に貢献する。(江尾 卓也)

 《代打出場14年が最後》秋山(広)は西武時代に代打では8打数3安打で打率・375が残る。入団4年目の14年が最後。以降は全て先発出場で、今年6月下旬に加入した広島でも代打出場はまだない。

 《野間30日阪神戦で13試合ぶり先発復帰へ》広島・野間が30日の阪神戦で13試合ぶりに先発復帰する見込みとなった。秋山、上本と本拠地マツダで外野ノックや打撃練習に汗を流した後、東出野手総合コーチが「昨日(出場選手登録された28日の巨人戦で途中出場)守っているし、明日は青柳だから左打者を並べるんじゃない?」と示唆した。16日に新型コロナ陽性で離脱した野手キャプテン。「チームはCSを狙える位置にいる。勝利に少しでも貢献したい」と気合を入れた。

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2022年8月30日のニュース