輝が打てばオレも打つ!阪神・中野がリーグトップの11度目猛打賞「自分のスイングができている」

[ 2022年7月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-1中日 ( 2022年7月17日    甲子園 )

<神・中>4回、中野はバント安打を決める(撮影・北條 貴史)
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 2失策が絡んで許した初回の先制点。仮にその裏、1番・中野が倒れていれば柳はすんなりリズムに乗っただろう。そうはさせまいと、2ボール2ストライクから勝負を決めにきた直球をしぶとく左翼線へ。「(柳は)甲子園で立ち上がりがいいことが多い。立ち上がりに点を取らないと尻上がりに良くなる」。難敵の出ばなをくじき、自軍に流れを引き戻すには十分な一打となった。

 同時に、中野の気分も乗った。2回の右前打、4回の三塁へのセーフティーバントは、ともに梅野、ガンケルが三振に倒れた直後。簡単に3者凡退で終わらせない執念が、好右腕の体力をそいだ。

 猛打賞はリーグトップとなる今季11度目。1打席目の快音により、その後の打席の余裕に自然とつながっていると言い「余裕がある分、自分のスイングができている」と分析。6月22日から20試合連続で1番で先発出場し、そのうち9度は1打席目に安打を記録している。任されているリードオフマンの座は、もはや天職。この夜の3安打で一番価値があったのは「初回の安打」と振り返るのも、トップバッターとしての責任感の表れだろう。

 中日3連戦はすべて2点差以内の決着だった。どちらに転んでもおかしくない状況に中野も「精神的にも、体的にもきつい」と苦笑い。だがその苦しさも、勝利が伴えば、笑って次につなげられる。

 9連戦の締めくくりは、5敗1分けとまだ一度も勝てていない敵地での広島戦だ。「自分が初回に塁に出れば、得点につながる」。コイ撃破のカギは、虎の切り込み隊長が握っている。(八木 勇磨)

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2022年7月18日のニュース