野村謙二郎氏 佐々岡監督の早め仕掛けが的中し一気に逆転、球宴まで残り6試合へ弾みついた

[ 2022年7月18日 04:45 ]

セ・リーグ   広島10-5巨人 ( 2022年7月17日    東京D )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】佐々岡監督の仕掛けが的中した。3回61球の野村に4回で代打。7安打されて2ラン2本で4失点の内容に加え、九里をブルペンに回していたことも決断を後押ししたと思う。0―4から2点差に迫ったところで一気に逆転を狙った策がはまった。打った堂林は見事だったし、直前にフルカウントから押し出し四球を取った磯村の貢献も見逃せない。

 巨人は状態が良くない。付き合うことなく3連勝できたことは大きい。ヤクルトが抜けていて、中日も含めて残り5チームが混戦。どこも必死に並走している状態で、付いていくのは苦しく、落ちていくのは早い。3点差以上の劣勢をはね返した逆転勝利は今季初めて。球宴まで残り6試合へ弾みがついた。

 今回の3連戦では長野の存在も効いた。実績のあるベテランを2軍に落とすのは決断力がいる。不振のまま1軍で、もんもんとさせるのではなく、2軍で打席に立たせて調子を取り戻させた。この判断も当たった。(本紙評論家)

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2022年7月18日のニュース