中日・大野雄で最下位脱出「チームが点取るまで頑張ること。それができたかな」8回零封4勝

[ 2022年6月18日 04:49 ]

セ・リーグ   中日2ー0巨人 ( 2022年6月17日    バンテリンD )

<中・巨>力投する中日先発の大野雄(撮影・河野 光希)
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 これぞエースの投球だ。中日・大野雄が巨人打線を相手に8回3安打無失点の快投で4勝目。チームの連敗を6で止めて最下位脱出に導いた。

 「菅野投手も良い投球をしていた。先に点をやると、どうしても苦しい展開になる。粘ってチームが点取るまで頑張ること。それができたかなと思う」

 菅野との我慢比べは終盤まで続いた。最大のピンチは8回。2死から初の連打を許すと、代打・中田への2―2からの内角低めの際どい直球をボールと判定され顔をゆがめた。結局、四球で歩かせ満塁としたが「切り替えて、自分の球が放れた」と代打・石川を全て直球で3球三振。最近の登板2試合で16イニングを投げ援護点は1点のみだったが、直後の攻撃では待望の援護点にも恵まれた。

 巨人には今季3試合目で初白星。菅野と投げ合って白星が付くのは14年7月25日に完封して以来だ。3月25日開幕戦で敗れた雪辱も果たした。

 「こういう投球をしないと勝てない投手。今日も投げ勝ったわけじゃない」

 この日は「ファンクラブ応援デー」として選手たちはニックネームのユニホームを着用。エースの背中には「U―DAI」の文字が。竜党には歓喜を、出直しを誓うチームにも価値ある勝利を届けた。立浪監督も「苦しいところでよく粘って抑えてくれた」と賛辞を惜しまなかった。(中澤 智晴)

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2022年6月18日のニュース