日本ハム痛恨逆転負け…“タッチの差”が分けた9回4失点目、宇佐見は焦りで待ちの体勢つくれず

[ 2022年6月18日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―7ロッテ ( 2022年6月17日    札幌D )

<日・ロ>9回、和田に生還を許した宇佐見(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 日本ハムがリーグ再開初戦となる17日のロッテ戦で悪夢のような逆転負けを喫した。上沢が7回を2安打無失点の力投。4点リードの8回から満を持して石川直、北山の勝利の方程式を投入も、終盤の2イニングでまさかの計7失点を喫した。新庄監督は「すんなり終わるかなと思った」と苦笑いしつつ「(北山が2点リードの9回先頭のレアードに許した)四球がいけなかった。まあでも、いい経験したんじゃないですか。成長していくしかない」とこれを糧にしてくれることを期待した。

 勝敗を分けたポイントの一つが、9回の4失点目だった。日本ハムは1点差に迫られ、なお無死一、三塁。相手が盗塁を仕掛けた場合の動きで、ベンチが選択したのは「二塁スロー」だ。捕手・宇佐見は二盗を試みた一塁走者・岡を刺そうと二塁へ送球もハーフバウンドとなって悪送球。岡と塁上で交錯した遊撃・石井はボールをこぼし、それを見てスタートした三塁走者・和田の生還を許した。

 石井からの返球が際どいタイミングだったため、新庄監督はリクエストを要求も判定は覆らなかった。試合後、新庄監督は宇佐見のタッチにいく体勢に問題があったと指摘。「(本塁より)前で捕ってタッチじゃなくて、ボールの勢いを利用して(待って)タッチしたらアウト。いつも言っているけど、ああいう(緊迫した)場面になると忘れて(前に)捕りにいってしまう。毎日練習していく必要がある」と説明した。

 チームの課題でもあるセンターラインの弱さが露出し、今季最多タイ4連勝を逃した。正捕手の座を狙う宇佐見にとっては、いかに正確で、かつ冷静なプレーができるかが今後の鍵となる。(東尾 洋樹)

続きを表示

2022年6月18日のニュース