ロッテ・佐藤奨 プロ初勝利!育成出身2年目左腕が6回2失点、自己最多7K

[ 2022年6月13日 05:30 ]

交流戦   ロッテ5―4DeNA ( 2022年6月12日    ZOZOマリン )

<ロ・D>プロ初勝利の佐藤奨は井口監督(左)から祝福される(撮影・長久保 豊) 
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 野球は球速を争う競技ではない。投手ならば、打者を抑え、相手に点を与えないか。これが全てだ。開幕前に育成から支配下登録されたロッテの2年目左腕・佐藤奨が6回4安打2失点、自己最多7三振を奪ってプロ初勝利を挙げた。

 「最近はカーブ、チェンジアップがいいので、直球もこのままでいけると思う。6回に(佐野に)2ランを浴びたが、それ以外は理想の投球ができた」

 専大時代に141キロを記録したが、この日は最速139キロ。元中日・今中慎二、元オリックス・星野伸之を参考にした超遅87キロカーブを交えながら、「追い込んでからチェンジアップがいいところに決まった」と牧、宮崎のバットに空を斬らせた。前日に162キロを投げた佐々木朗は5奪三振。23キロ遅くても同じ相手から、それ以上の三振を奪った。

 東京都墨田区出身で、ロッテで現役だった渡辺俊介、今江敏晃に野球教室で指導してもらいファンとなった。2点リードの8回1死満塁は、西野が牧を投ゴロ併殺でしのいだ。「1勝目がやっと取れてほっとした。いずれ100勝、150勝と重ねていけるような投手になりたい」。4度目の先発でつかんだウイニングボールは、今回も球場で観戦してくれた父・泰平さんに贈る。(横市 勇)

 ◇佐藤 奨真(さとう・しょうま)1998年(平10)6月2日生まれ、東京都出身の24歳。小1から野球を始め、関東第一では3年春夏と甲子園出場。3年夏は広島新庄・堀(現日本ハム)と初戦で投げ合うも敗退。専大では東都2部で14勝。20年育成ドラフト4位で入団し、今季開幕前に支配下登録された。1メートル77、78キロ。左投げ左打ち。

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2022年6月13日のニュース