西武“雷音ズ”山川が両リーグ20号一番乗り ゴロピカ直後に今季最多4発3位浮上

[ 2022年6月13日 05:30 ]

交流戦   西武11―0広島 ( 2022年6月12日    ベルーナD )

<西・広>3回、2ランを放った山川はベンチ前でどすこいポーズ(撮影・尾崎 有希) 
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 「雷」が西武の今季初4本塁打の号砲となった。試合序盤に三塁側から2度もごう音が響き渡った。雷雨だ。屋根付きではあるが切れ間から左翼席に横殴りの雨が降り注いだ。

 辻監督は「嵐みたいで凄かった。はなわの歌じゃないけど、ドームで傘を差さないといけない」とベンチから驚いた。お笑い芸人のはなわは母校・佐賀東高の後輩。映画「翔んで埼玉」の主題歌で「ドームなのに雨にぬれる~」と歌っていた。

 雨が上がった直後。2―0の3回無死一塁で山川が雨に濡れた左翼席に2ラン。アンダーソンの直球を捉え、自身6年連続、今季12球団最速20号。暗かった空が晴れてドーム内に光が届き「明るくなってくれたので良かった」と視界も開けた。

 オグレディが2発を放つなど広島投手陣から今季最多となる11得点で大勝。チームは交流戦を勝率5割とし3位に浮上した。右太腿裏の故障で離脱期間もあった山川は11日に規定打席に到達。「40本塁打はいきたい。50いけたらラッキー。まずは21号」と17日のリーグ戦再開を見据えた。(神田 佑)

 《3度目は球団タイ》山川(西)が18、19年に続く3度目の両リーグ20号一番乗り。西武で両リーグ20号一番乗り3度は西鉄時代の中西太(西鉄=53~55年)に並ぶ球団タイ。プロ野球でも王貞治(巨)8度に次ぎ野村克也(南海=57、61、62年)、松井秀喜(巨=97、98、00年)、前記中西に並ぶ2位タイとなった。山川は過去2度はいずれも本塁打王を獲得しているが今季はどうなるか。

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2022年6月13日のニュース