「なべじい」こと阪神・渡辺の支配下決定 試合後に朗報「必死に投げて、恩返しができるように」

[ 2022年3月20日 19:30 ]

オープン戦   阪神1-2オリックス ( 2022年3月20日    京セラD )

<オープン戦 オ・神> 6回2死、登板する渡辺 (撮影・平嶋 理子)
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 阪神の渡辺雄大投手(30)が、支配下登録されることが20日、決まった。背番号などの正式発表は近日中に行われる。昨年、ソフトバンクを戦力外となり育成契約で今季から加入。貴重な中継ぎ左腕として開幕からフル回転が期待される。

 この日のオリックス戦でも6回2死で左の吉田正を迎えたところでワンポイント起用され、空振り三振。試合後に朗報が飛び込み「この日を目標にキャンプでもやってきたので、素直にうれしいです。阪神タイガースはいいピッチャーがたくさんいる中で、やっぱり1軍に残る、支配下登録勝ち取るというところは、そんなに簡単なことではないと感じていた。正直、すごく不安な日々だったんですけど、ホークス時代に(支配下を)勝ち取ったというところや、家族の応援だったりというところで、何とか自分自身強い気持ちを持って、投げ続けることができた」と喜んだ。

 今春は1軍キャンプにも抜てきされ、実戦で結果を積み上げ、首脳陣の信頼も上昇。矢野監督も「何がなんでも、っていう気持ちでやってる姿っていうのはこっちも感じてたし。その中でしっかりした結果を出した」と目を細めた。ブルペンは有望株の及川と岩貞が故障で開幕は厳しい状況。計算できるのはセットアッパーの岩崎1人と手薄な状況だけに渡辺の支配下登録で厚みは増す。「矢野監督はじめ、阪神タイガースさんに拾っていただいたという立場であるので、どんな場面、どんなシチュエーションでもとにかく必死に投げて、恩返しができるようにしっかり投げていきたい」。「なべじい」の愛称もすっかりチーム内に浸透した苦労人の恩返しが始まる。

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