大分舞鶴のエース・奥本　夏へ「自信になった」強豪相手に9三振奪い手応え

第94回選抜高校野球大会第1日第1試合・1回戦   大分舞鶴0ー4浦和学院 （ 2022年3月19日    甲子園 ）

＜浦和学院・大分舞鶴＞大分舞鶴・奥本は浦和学院打線相手に7回4失点の投球内容（撮影・大森　寛明）
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　小学校の頃から憧れ続けた甲子園で大分舞鶴のエース奥本翼（3年）が奮闘した。7回9安打4失点。敗れはしたが、9三振を奪う力投だった。「強豪の浦和学院を4失点で抑えられたのは自信になった」と話した。

　初回から直球に力があったが、4回につかまった。先制の適時打を浴びると、5番の高山に2ランを被弾。本塁打は浮いたスプリットを仕留められた。その後は「ワンバウンドになってもいい」と低めにボールを集めて7回を投げきった。河室聖司監督は「逃げることなく、向かっていたところがよかった。100点満点の投球だった」とねぎらった。

　118球の熱投で分析班のアシストに応えた。ベンチ外の高柳直輝内野手（3年）を中心に関東大会の映像などで相手を分析。奥本は「どのようなバッターが分かって投げることができたので、いい分析だったと思います」と感謝した。

　エース右腕は夏に向けて「変化球を低めに完璧に決められるようにして、絶対戻ってきたい」と力強い言葉を残した。