ソフトバンク 野村勇VS松田 仁義なき開幕三塁バトル、ともにバットで猛アピール!決着は20日広島戦へ

[ 2022年3月20日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク4ー4広島 ( 2022年3月19日    ペイペイD )

<ソ・広>4回無死、左越えにソロを放つソフトバンク・野村勇(撮影・岡田 丈靖)
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 ホットコーナー争いが最後まで熱い。ソフトバンクは19日、広島と本拠地最後のオープン戦を行い、開幕三塁を狙うドラフト4位の野村勇内野手(25=NTT西日本)と松田宣浩内野手(38)がバットでアピールした。野村勇は4回にオープン戦2号の左越えソロ。松田も負けじと途中出場からの2打席でいずれも二塁打を放った。混戦の三塁争いの決着は20日の広島戦(マツダ)まで持ち越された。

 三塁の開幕スタメン争いで明暗がくっきりと分かれた。一発でアピールしたのはドラフト4位ルーキーの野村勇だ。2点を追う4回に先頭で先発・森下の初球カットボールを強振。左翼席へ13日のヤクルト戦(神宮)以来のオープン戦2号を運んだ。「強く振っていった結果。今までテレビで見た光景に自分がいて、歓声も感じて感動した」と本拠地ペイペイドームでの初アーチを喜んだ。

 だが、ほか3打席は精彩を欠いた。2番で起用されたが、粗い打撃で3三振し、「雑な打撃になっている。出塁したら足も使えるのでそこは課題」と猛省した。藤本監督も「本塁打はいいが、あとの内容が悪過ぎ。エンドランも右打ちもできるのに。ホームラン打者じゃない。考えてた打撃が必要」と課題を与えた。

 好球必打を見せたのは途中出場のベテラン松田だ。5回2死で代打出場し、森下の初球150キロ直球を左二塁打。8回1死では中崎の4球目、149キロ直球を中二塁打した。いずれも甘い球を逃さず仕留めて、「シンプルに自分の形でしっかり打ち返すことができている。開幕に準備していくだけ」とうなずいた。指揮官は「マッチは調子いいね」と満足顔だった。

 開幕三塁争いは2年目の井上が2軍に降格して脱落し、松田、野村勇、リチャード、ガルビスの4人が火花を散らしている。ガルビスは打率・091と低迷し、藤本監督は「心配ですね。タイミング合ってないし、変化球に当たってない」と厳しい評価。リチャードはこの日3打数無安打に終わり、3試合連続無安打となった。指揮官は「良くない。ポジションを空けているわけじゃないのは本人が一番分かっている。葛藤しているんじゃないかな」と話した。

 20日の広島戦でオープン戦は終了する。藤本監督は「ダメや。ここまで決めかねるというのは」と悩ましげに話した。マツダスタジアムを舞台に仁義なきホットコーナー争いは決着がつく。(井上 満夫)

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