浦学・森大監督 初甲子園で父子勝利 前夜に士前監督から電話「恐れるな」

[ 2022年3月20日 05:30 ]

第94回選抜高校野球大会第1日第1試合・1回戦   浦和学院4―0大分舞鶴 ( 2022年3月19日    甲子園 )

<浦和学院・大分舞鶴>攻撃前にナインに声をかける浦和学院・森監督(撮影・大森 寛明)
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 浦和学院・森大(だい)監督が、甲子園初采配で初勝利。父の士(おさむ)前監督と聖地での父子勝利を達成し「選手が大声を出していたので、自分も緊張が解けた。“新生浦学”を見せようという中で、選手たちがよくやってくれた」と喜んだ。

 13年春優勝など春夏通算22度の甲子園出場を果たした父から、昨秋監督を引き継いだ。今大会の監督では最年少タイの31歳。前夜は父から電話を受け「恐れるな。“新生浦学”だ」と背中を押され「凄く助かった」と感謝。ネット裏から見守った父は「緊張がなかったわけではないと思うが、思い切り選手とともに一体感をもってやっていた」と称えた。

 2ランを放った高山維月(3年)からウイニングボールを受け取った。若き指揮官は「“どうすればいいですか”と聞いてきたので“じゃあ受け取るよ”と」と照れくさそうだった。

 【主な甲子園父子監督】

 ☆平原美夫・美樹 ともに高鍋(宮崎)で父は春夏計3度出場、息子は73年夏に2勝。

 ☆日下隆・篤 元近鉄外野手の父は三田学園(兵庫)で67年など春3度出場で4勝。篤は育英(同)で春夏3度出場し92年春8強、93年夏優勝。

 ☆斉藤一之・俊之 ともに銚子商(千葉)で、11度出場の父は74年夏優勝。息子も05年夏1勝。

 ☆早川和人・宜広 父は盈進(広島)で74年夏に1勝。教え子だった息子は岡山理大付で94年春に初出場、99年夏準V。

 ☆鈴木春祥・春樹 父は中越(新潟)で78年夏など7度出場、息子は柏崎(同)で03年春、新潟県央工で08年夏に出場。

 ☆栽弘義・赤嶺琢 父は沖縄の豊見城、沖縄水産で90、91年夏に準V。赤嶺は自由ケ丘(福岡)で13年に出場。

 ☆尾藤公・強 父は箕島(和歌山)で春夏通算4度優勝など甲子園通算35勝。強は同校で13年夏に出場。

 ☆得永祥男・健 父は長崎の佐世保工、波佐見で春夏合わせ5度出場も未勝利。息子は波佐見で11年春に白星。

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2022年3月20日のニュース