現地で見たMLB新労使協定締結 記者の間に“解放感” 印象的だったコミッショナーの丁重さ

[ 2022年3月12日 02:30 ]

MLB 新労使協定締結

MLBオフィスビル内の仮説ワークルーム(撮影・杉浦大介通信員)
Photo By スポニチ

 連日、日付が変わるまで行われていた交渉。疲労の蓄積と、引き続きのロング交渉との読みからか、この日は交渉の会場となったニューヨーク・マンハッタンにある大リーグ機構のビルを訪れる米メディアの記者の出足も遅かった。

 しかし、昼前には国際ドラフトの件で合意したとのESPNのジェフ・パッサン記者が第一報。午後2時すぎには新労使協定の妥結も目前というムードになり、午後3時16分、同じパッサン記者からツイートで合意が伝えられた。

 正式発表後、記者たちは速報を書き始めると同時に「もうここに来る必要はない」と解放感に満ちた空気が漂う。隣のテーブルに座った記者からは「もう来られないと思うと早くも寂しいよ」とジョークも出た。誰も手を付けなかったようだが、機構の職員からビールの差し入れも出た。

 午後6時半ごろ、マンフレッド・コミッショナーが記者会見。最初の開幕延期時には笑顔を見せた態度を批判されただけに、この日は、わざとらしく感じられるほどの丁重さが印象的だった。(杉浦大介通信員)

続きを表示

2022年3月12日のニュース