阪神ケラーの武器はスラッター?「打者の目線を変える意味でも有効的な球種」米国ではシャーザーらも駆使

[ 2022年3月12日 11:34 ]

<神・中>試合前、シート打撃に登板するケラー(撮影・成瀬 徹)
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 阪神の新外国人、カイル・ケラー投手(28)が12日、甲子園でのシート打撃登板を終えて習得中の新球種に手応えを得た。江越、熊谷、小幡の3人と計8度対戦し安打性3本、2奪三振の内容。江越を空振り三振に仕留めたのは来日前に習得に励んだというスライダーとカットボールの中間に位置するボールで「カーブとちょっと軌道も違うので、打者の目線を変える意味でも有効的な球種になると思うので感触は良かった」とうなずいた。

 打席に立った江越も「カーブが良いと聞いてましたが、スライダーが良いかなと感じた。カットに近いスライダーというか、真っすぐに見えて、キュッと曲がるようなキレの良いスライダーでした」と振り返った。スライダーとカットの中間球で、両方の特性を併せ持つ球種は日本では「スラッター」と呼ばれることがあり、メジャーでは同様のボールをデグロム、シャーザーらも駆使。この日も熊谷を見逃し三振に仕留めたブレーキの利いたカーブに加えて「スラッター」は新守護神候補の大きな武器となりそうだ。「(甲子園は)気持ち良かった。芝がないというか、全部土の内野で景色も違いますし。良い景色で投げられて気持ち良かった」。15日からの福岡遠征にも帯同が決定し、次は実戦デビューとなりそうだ。

 【スラッター】カットボールとスライダーの中間で、両方の長所を併せ持つ球種。腕の振りを強く、低くすることで球速が上がり、直球の軌道からカットボールのように鋭く、スライダーのように大きく曲がる。メジャーでは主流となりつつあり、カブスのダルビッシュや今年のア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたアストロズのバーランダーも使い手。

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