西武が埼玉県内18野球団体と「野球協議会」設立 奥村社長「野球人口の減少に危機感。環境整備を」

[ 2022年3月9日 12:27 ]

3月5日に設立した野球振興を推進する「埼玉県野球協議会」(球団提供)
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 西武は9日、埼玉県内の18の野球団体と5日に「埼玉県野球協議会」を設立したと発表した。野球の競技人口の減少が続く中、県内の各団体が連携して共に県内の野球環境を整備し、子どもたちが思い切り野球を楽しめる環境を創出する目的。奥村剛球団社長は「私も社会人まで野球をプレーしていた身として、現在の少年野球を取り巻く環境や野球競技人口の減少に大変危機感を持っています。このたび野球協議会を設立したことにより、埼玉県の野球関係者の皆さまが一丸となって、埼玉県の野球競技人口の増加や現状の課題の解決、野球をプレーする人の環境の整備などに対して取り組んでまいります」と語った。

 3月5日に開催した設立総会では、西武を含めた19の野球団体から37人が出席し、代表理事として西武・奥村社長が選出された他、冬頃には指導者向け講習会を共同で実施することや、けがで野球をやめることを防ぐために、こども向けの肘肩検診を実施することなどが確認された。

 また、同野球協議会による初めてのイベントとして5月1日にベルーナドームにて、野球をやったことのない子ども向けの野球イベントを共同で開催することを決定した。

 小、中、高校生の野球人口はそれぞれの年代で多少の差があるが、約10年前より減少傾向にあり、特に中学軟式野球は2009年から2019年までで約半分に、小学生のスポーツ少年団(野球)に所属している人数は約4割減少している。

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2022年3月9日のニュース