ソフトB・和田 先発ローテへ再出発!!キレキレ2回零封に藤本監督「100点満点、いや90点」

[ 2023年3月9日 05:00 ]

オープン戦   ソフトバンク8-8ヤクルト ( 2022年3月8日    ペイペイD )

<ソ・ヤ>2回無失点と好投した和田(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの和田毅投手(42)が8日、ヤクルトとのオープン戦で今季実戦初登板し、2イニングを1安打無失点に抑えた。宮崎キャンプ中の左脚の張りで出遅れたが、順調な回復ぶりを証明。チーム最年長の大ベテラン左腕が、危ぶまれていた先発ローテーション入りへ再スタートを切った。打線は上林誠知外野手(27)が2戦連発で猛アピール。試合は9回に追いつき8―8で引き分けた。

 危なげなく42歳の初実戦を終えた。和田が4回から3番手登板。2回23球、1安打零封で先発ローテーション入りへ再出発を切った。

 「いい形で入れました。真っ直ぐがしっかり指にかかっていた。左右、両サイド、制球できて悪くなかった」

 この日の最速は144キロ。昨季マークした149キロには達していないが直球、変化球ともに切れは抜群だった。5回2死、140キロ直球をサンタナに打たれた左前打が唯一のヒット。4回は完全投球し、5回先頭ではドラフト5位・北村(中大)を外角143キロ直球で見逃し三振。プロの洗礼を浴びせ、4回先頭の松本友、同2死での宮本のバット2本を直球とチェンジアップでへし折った。「(空気が)乾燥していたんじゃないんですか。乾燥する時期に申し訳ないです(笑い)」と笑顔で濃いリップサービスまで付け加えた。

 習熟中の球を温存して封じた。春季キャンプ序盤に左脚ハムストリングの張りで一時離脱も終盤に再合流。ブルペンで磨いた速い球速帯のカーブは投げなかった。「(渡辺)陸にも伝えていた。次回で投げれればいいかな。120キロ中盤の球がない。そこを求めて(打者の)迷いが加われば」。進化を止めることはない。

 キレキレの投球を藤本監督も安心して見つめた。「144キロで空振りが取れる、差し込まれる。ベース板で強いんでしょう。100点満点、いや90点、やっとこか」。指揮官は前日7日に、左腕のリーグ戦初登板を「カードのアタマで」と話している。現時点では4月11日の日本ハム戦か、14日の楽天戦の可能性が高い。「そこ(登板日)はコントロールできるところではないけど、選んでもらえるように。まだまだ上がる要素はある」。向上心に加えて必ず結果も付けてくる。衰えない和田の魅力だ。(井上 満夫)

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2022年3月9日のニュース