巨人・大竹 現役ラストマウンドでバットへし折る 5球すべてシュート 敵地・神宮で胴上げも

[ 2021年10月24日 21:21 ]

セ・リーグ   巨人4―6ヤクルト ( 2021年10月24日    神宮 )

<ヤ・巨25>ナインに胴上げされる大竹。左端は原監督 (撮影・森沢裕)
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 今季限りでの現役引退を表明した巨人の大竹寛投手(38)が24日、今季最終戦となったヤクルト戦(神宮)に登板。相手5番の強打者、サンタナのバットをへし折って遊ゴロに仕留め、現役最後のマウンドを最高の形で締めくくった。

 4―6で迎えた8回、5番手としてマウンドへ。サンタナに対して2球連続ボールの後、3球目は空振り、4球目はファウルでカウント2ボール2ストライクとした後の5球目で遊ゴロに打ち取った。5球全てが内角へのシュート。最後まで自信のあるボールを投げ込み、バットをへし折る最高のラストシーンとなった。

 ここでベンチを出た原辰徳監督(63)はそのままマウンドへ向かい、満面に笑みを浮かべる大竹を労ってから投手交代をコール。一度は大竹からボールを受け取ったが、ベンチに戻ると、改めて指揮官自ら大竹にボールを手渡した。

 今季最終戦を落とし、3年ぶりの借金1で今季終了となった巨人だが、試合終了後は敵地に駆けつけてくれた三塁側、左翼側のファンのもとへ全員で向かってあいさつ。その中心にいた大竹にナインが近づくと、仲間の手で5度宙に舞った。前日23日のヤクルト戦(東京D)後に引退セレモニーを行った亀井善行外野手(39)は涙、涙の引退となったが、大竹は最後まで“寛ちゃんスマイル”。プロ20年の現役生活を終えた充実感をにじませ、笑顔で神宮球場を後にした。

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