ロッテ サヨナラM4!朗希が投げれば荻野が打つ「凄く渋い打球…僕らしい」右前打で決めた

[ 2021年10月24日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―3日本ハム ( 2021年10月23日    ZOZOマリン )

<ロ・日>9回無死満塁、サヨナラ右前適時打を放った荻野(中央)はチームメートから手荒い祝福を受ける(撮影・尾崎 有希)
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 ロッテ・荻野貴司外野手(36)が23日、日本ハム戦の9回にサヨナラ打を放った。昨季も押し出し死球でサヨナラの打点をマークしたが、サヨナラ安打は14年以来7年ぶり2度目だ。チームは試合のなかった首位・オリックスに0・5ゲーム差と迫り、優勝マジックを1減らして「4」に。今季2位以上も確定させた。先発で6回2失点の佐々木朗希投手(19)に白星はつかなかったが、攻撃陣が最後に奮起した。

 運命の赤い糸。人と人を結ぶ目に見えない強い絆は、本当にあるのかもしれない。佐々木朗が投げると、いつも荻野が打つ。3―3の9回無死満塁だ。3ボール1ストライクから、杉浦の直球を振り抜いた。

 「本当はもっとかっこいい打球をイメージしていたが、凄く渋い打球になってしまった。それも僕らしいかな」

 決して会心の一撃ではなかったが、打球は一、二塁間を抜けた。開幕から全試合1番打者を務めるリードオフマンにとって、14年5月14日のソフトバンク戦以来となるサヨナラ安打。21日に36歳となったベテランは、自身初の全試合出場も射程に捉えるほど元気いっぱいだ。

 今季は先頭打者アーチを6本放っている。そのうち4発は佐々木朗が先発した試合。「年齢は離れているけど、朗希は気軽に話し掛けてくれる。(本塁打を打つと)次も頼みますよと言ってくれるので、頑張って打ちたいなと思っている」。11試合で47打数16安打、打率・340と2人の相性も抜群だ。

 この日の第1打席は三ゴロに倒れたが、最後の最後にチームを今季4度目のサヨナラ勝ちに導いた。「なかなか(朗希に)勝ちをつけてあげられないのは申し訳ないけど、凄く頑張ってくれている」と、19歳の奮闘は発奮材料でもある。

 チームの優勝マジックは「4」となった。引き分けでも「5」から「4」に減ったが、荻野は「流れ的に明日もこのままでいける」と勝利の意義を口にした。7回には二盗を決め、リーグトップの西武・源田、同僚・和田の24盗塁へ1個差と迫った。球界屈指のスピードスターは、これまで故障がちで盗塁王を獲得したことはない。「それは、あまり意識してないですね」。残り5試合。12年目の生え抜きは、若手とともに目の前の戦いに勝つことだけを求めている。(横市 勇)

 《36年ぶり2年連続2位以上確定》ロッテが日本ハムにサヨナラ勝ち。マジックを4に減らし、最短優勝決定日は27日のままとなった。また、昨年2位のロッテはこの日で今季の2位以上が確定。ロッテの2年連続2位以上は59、60年(2位→優勝)、70、71年(優勝→2位)、84、85年(2位→2位)に次いで36年ぶり4度目。

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