天理センバツ当確 奈良3位から下克上4強 主将・戸井HR含む3安打2打点の大暴れ

[ 2021年10月24日 05:30 ]

秋季高校野球近畿大会準々決勝   天理3ー1市和歌山 ( 2021年10月23日    皇子山 )

<天理・市和歌山>5回1死、天理・戸井は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 来春選抜高校野球大会の出場を決める重要な選考資料となる秋季近畿大会は1回戦2試合と準々決勝1試合があり、天理(奈良3位)が市和歌山(和歌山1位)に快勝して4強一番乗りを果たし、3年連続出場を確実にした。履正社(大阪3位)は今夏の甲子園大会4強の京都国際(京都1位)に零敗を喫して選抜出場は絶望的となった。来年4月に母校の東洋大姫路監督に就任する岡田龍生監督(60)は履正社で最後の試合となった。

 奈良3位からの「下克上」だ。天理は主将の戸井零士遊撃手(2年)が3回に左前適時打を放つと5回には左越えにソロ本塁打など3安打2打点で打線をけん引。来秋ドラフト候補右腕の市和歌山・米田天翼(つばさ=2年)に10安打を浴びせて攻略し、来春選抜切符を手中に収めた。

 「(選抜確実は)素直にうれしい。でも、自分たちは神宮大会に出ることが目標。先の1勝をつかみ取りたい」

 右の好打者として定評ある戸井は1回戦の滋賀学園戦で延長10回に決勝打を放つなど今大会2試合で9打数5安打。好調の秘けつは「脇」にある。右脇の締まりを意識してから、低く強いライナーを打てるようになり中村良二監督も「チャンスに強くなり、いい3番打者」と称賛。2年ぶりの近畿大会Vへ視界は良好だ。(北野 将市)

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